よく眠るための試み①
「寝ていない自慢」を卒業する
若い頃は、どういうわけか、寝ていないことを誇りたくなる。
かくいう私も深夜までよく酒を飲んだ。徹夜で仕事をした。朝まで勉強もした。睡眠時間が短いほど、充実した人生を送っているような気がしていた。
新卒で入った三菱商事では、二次会、三次会が当たり前だった。飲み会は週に3日ほどはあった。土日を含めて10日連続で飲みに行ったこともある。明け方まで飲んで、そのまま朝8時に出社する。周りにも似たような人がいたので、当時はそれほど不思議に思わなかった。
コロナ禍を経て、こうした雰囲気はずいぶん変わったと聞く。いずれにせよ、46歳になった今、同じ生活を続ける気にはとてもなれない。
そんな私が使っているのが、腕に着けるウェアラブル端末のWHOOPである。
睡眠や回復の状態を記録するもので、睡眠スコアでは、睡眠時間に加えて、寝る時刻や起きる時刻の一貫性なども評価される。
これを使い始めた私は、「6時間くらいは寝ているのだから、十分だろう」と思っていた。しかし、睡眠を記録してみると、8時間くらいの時間は必要なようだ。
もちろん、必要な睡眠時間には個人差がある。筑波大学の睡眠研究機構も、日中の眠気などを手がかりに、自分に必要な時間を探すことを勧めている。8時間という数字も、全員共通の正解として掲げるつもりはない。しかし、計測して1年くらい立つが、寝起きする時間の確定と、とにかく8時間寝ることが最も重要なスコアのファクターになっている気がする(最悪のスコアは、たいがい時差ボケか深酒の時だ)。
そんなこんなで、睡眠時間を先に確保する、という発想への転換がおこった。仕事と飲み会を入れて、残った時間に眠る。それでは睡眠は、いつまでも後回しになる。今は、夜の仕事も飲み会もほとんどしていない。
ちなみにWHOOPは、見た目がスタイリッシュなためか、着けていると「それは何ですか」と聞かれることがよくある。そのたびに説明しているので、日本でWHOOPが広がったら、私が少しくらい貢献しているかもしれない(笑)。
昔は寝ていない話をしていたのに、今はよく眠るための道具の説明をしている。年齢とともに、話題も変わるものである。
今日のティップス:寝る時間も、予定のひとつとして先に確保する。
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